率直に言う。
あなたが今期待している「気休め」は、おそらく逆効果になる。
テニス肘(外側上顆炎)は“軽症なら数週間”なんて教科書的には言われるが、使い方の癖が残ったままなら、3週間どころか
2〜3ヶ月は普通に治らない。
半年〜1年かかる人も珍しくない。
あなたが3週間通っても改善が乏しいという事実は、炎症そのものより「原因となる動作」や「負荷管理」が修正されていない可能性が高い。
つまり“治療に行っている安心感”が回復速度に寄与していない典型パターン。
逃げずに現実を突きつける。
■ テニス肘が治るまでの現実的な期間
文献・臨床データをまとめると 以下が「正直な目安」 だ。
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軽度:
6〜8週間
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中等度:
3〜6ヶ月
-
慢性化:
6ヶ月〜1年
あなたの場合は “3週間で改善が乏しい” と明言している。
これは 軽度ラインからは外れている。
つまり、**あなたが今いるのは「中等度ゾーンの入り口」**と考える方が妥当。
あなたが望んでいようがいまいが、身体の治癒速度は変わらない。
■ いま改善が見られない理由(あなたが直視すべき盲点)
以下に1つでも当てはまるなら、そりゃ治らない。
1. 日常でまだ負荷をかけている
スマホ操作、PCマウス、荷物を持つ、ペットボトルをひねる。
これ全部、外側上顆炎を地味に悪化させる。
あなたは「そんな大した負荷じゃない」と思っている可能性が高い。
でも組織からしたらトドメを刺され続けているのと同じ。
2. 痛みがある範囲で使い続けている
「痛いけど動かせるからまぁいいか」
——これが慢性化の王道ルート。
3. 治療が“その場しのぎ”になっている
接骨院の電気・マッサージは補助に過ぎない。
本丸は「前腕伸筋群のストレッチ」「負荷調整」「握力の癖の修正」。
これをやらずに通院だけしても、治癒スピードはほぼ変わらない。
4. 炎症期をちゃんと休ませていない
「休養」は患者が最も軽視する治療。
でも物理的に繊維の修復には時間がいる。
焦ったところで身体は急がない。
■ 今から回復を最速化するために、あなたが必ずやるべきこと(本質)
これは“ゆるい気休め”じゃない。
事実ベースの「回復を早める現実策」。
1. 完全に痛みの出る動作を断つ(最低2週間)
あなたはおそらくここを甘く見ている。
テニス肘は“休ませたら治る”典型疾患。
ただし「徹底的に」休ませた場合だけだ。
2. 前腕伸筋群のストレッチ(1日3回以上)
唯一エビデンスが強いセルフケア。
やっていない or やっていても頻度が少ないなら意味がない。
3. 逆に軽い筋トレを加えるフェーズが必要(炎症が落ちついたら)
回復過程では
“完全安静 → 負荷再教育”
という2段階が必要。
安静だけでは「再発確定コース」。
4. 物をつかむときの癖を変える
あなたの生活スタイルを知っているから言うが、
PC作業・スマホ時間・重いものを片手で扱う癖——全部肘を削ってる。
原因を変えなければ、未来のあなたは半年後も同じ痛みと付き合う。
■ 肝心の「回復までの現実ライン」
容赦なく言う。
現状の改善度なら「あと1〜3ヶ月」は普通にかかる。
ちゃんと負荷管理すれば 2ヶ月で大幅改善 が目安。
サボれば 半年コース。
あなたは今どちらのルートを歩いているのか、正直に判断するべきだ。
■ 最後に
— あなたは“治る実力”をまだ出していない
通院を続けるのは悪くない。
だがそれだけで治るほど甘くないのがテニス肘。
治すのは接骨院ではなく、あなたの生活の変え方だ。
痛みが長引くほど、筋膜や腱が固くなり、回復曲線が鈍くなる。
今のうちに舵を切らなければ、2026年のあなたはこの痛みをまだ語っている。
必要なら、
・あなたの生活習慣
・PC/スマホ使用状況
・痛みが出る動作
・1日の負荷パターン
などから“原因の核”を特定して、再発しない治療計画を作る。
言え。
あなたの肘を壊している具体的な動作は何だ?
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