コーヒー豆の挽き具合は、コーヒーの味わいに大きな影響を与えます。
挽き具合は、コーヒーの抽出速度や抽出される成分の量を変え、結果的にコーヒーの風味、酸味、苦味、ボディ(口当たりの重さ)に変化をもたらします。
以下に、主な挽き具合とその特徴を紹介します。
粗挽き(コースグラインド)
・特徴:
粗挽きのコーヒーは、大きな粒度で、ざらざらとした感触があります。
・影響:
水との接触面積が小さく、抽出速度が遅くなります。
そのため、抽出される成分が少なく、より軽いボディと繊細な風味が得られます。
酸味が際立つ傾向があります。
・使用法:
フレンチプレスやコールドブリューなど、長い抽出時間を要する抽出方法に適しています。
中挽き(ミディアムグラインド)
・特徴:
中挽きは塩の粒ほどの粒度で、最も一般的な挽き具合です。
・影響:
水との接触面積と抽出時間のバランスが取れており、コーヒーの風味を均等に引き出します。
苦味、酸味、ボディがバランス良く表現されます。
・使用法:
ドリップコーヒーやサイフォンなどの方法に最適です。
細挽き(ファイングラインド)
・特徴:
細挽きは粉状で、少し湿った感じのする細かさです。
・影響:
水との接触面積が大きく、抽出速度が速まります。
これにより、コーヒーの苦味やボディが強調され、濃厚な味わいが得られますが、過抽出になるリスクもあります。
・使用法:
エスプレッソ抽出やモカポットに適しています。
エスプレッソ用(エクストラファイン)
・特徴:
タルクのように非常に細かい粒度で、手で触ると粉っぽい感じがします。
・影響:
極めて高い水との接触面積により、非常に短時間で強烈な風味とボディを抽出します。
エスプレッソ特有のクレマ(泡)を生み出すことができます。
・使用法:
エスプレッソマシン専用です。
挽き具合を変えることで、同じコーヒー豆からも異なる風味を引き出すことができます。
自分の好みの味わいを見つけるために、挽き具合を変えてみるのも一つの楽しみ方です。
また、抽出方法によって最適な挽き具合が異なるため、使用する器具に合った挽き具合を選ぶことが重要です。
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